検索エンジンマーケティングのレシピ -SEO編

SEOイメージ
検索エンジンマーケティングと一口に言っても、
SEOとリスティングでは大きく属性が違うので
二回に分けてご紹介します。

まず今回はSEOについてのお話です。

SEOとは?

皆さんご存じのことですが、SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称です。

検索エンジンで検索した際に表示される検索結果は、検索エンジンがインデックスしたサイト群を
アルゴリズムによってランキング形式で表示しています。
この検索結果で上位に表示されるようにサイトを修正すること、厳密にはこれがSEOと呼ばれるものです。
修正すること≒上位表示に寄与する、ということで一般的にはSEO=上位表示と認識されていますね。

GoogleとYahooが提携してからというもの、YahooおよびGoogleの検索結果には
同じサイト群が表示されていましたが、最近では独自の検索結果を織り込んでくるようになったため
それぞれ違う検索結果が表示されるようになってきています。
ですが、基本的な表示枠は両検索エンジンで同じものなのでSEOとしてそれぞれの検索エンジンに対して
施す対策は同じものとなってきます。

SEOのメリットとは

SEOによるメリット、それは大きな母数を抱えた”媒体(検索エンジンの検索結果)”に
費用をコントロールして”出稿する(インデックスさせる)”ことができる点です。
リスティングと同様のメリットとなってしまっていますが、リスティングと大きく異なる点は
SEOでは他者を巻き込んで費用を更に下げながら上位に表示させることも可能です。

というのも、SEOでは未だに外部リンクによるサイト評価が評価の大きな部分を占めています。
そのため、自社やSEO代理店が作成するリンク以外にも、第三者が構築する自然発生的な
ナチュラルリンクも評価の対象とされます。
そしてGoogleではこのようなナチュラルリンクこそがサイトを評価する一番の指標で
そうしたリンクを誘発するコンテンツを作ることを常に呼びかけています。

「海外SEO」で高名な鈴木謙一さんが内容を訳してくださっているので合わせてご覧ください。

1. 論争
批判や反論など議論や物議をかもすような記事を書きます。
一般の人々の見解とは違った意見を展開することで注目を浴びるわけですね。
ただしくり返しやり過ぎるとあきられて関心が薄れることがあるし、攻撃的に実行すると威力が増すものの炎上することもあるので注意が必要です。

Matt Cutts氏はあまり頼りたくない手段だそうです。

論争でなくても、ユーモアがあったり独創的なことを公開するのもよいでしょう。
数年前に大ブームになった「脳内メーカー」や、マックのハンバーガーだけを食事にした生活の日記の「30日間マクドナルド生活」が日本での例になりそうです。

2. コミュニティ
コミュニティに参加します。
たとえばフォーラムやQ&Aサイトで誰かの質問に何度も答えてあげると名前を覚えてもらって、「この人は前もよい答えを返してくれたな」と認知されます。
結果として、あなたのサイトに行けば役立つ情報がたくさんあると思われリンクされる機会も増えます。

Matt Cutts氏のおススメの方法です。

3. リサーチ
あるテーマについて深く突っ込んだ調査を公開します。
Matt Cuttsが例として挙げたのはウェブメールのスパムフィルタの能力を徹底比較したDanny Sullivan(ダニー・サリバン)氏が書いた記事です。
たぶん、これとこれとこれのことだと思います。

ダニーはこういう詳細に調べた比較ものをよくやります。
さまざまな項目からURL短縮サービスを比較した記事も、かなりの手間ひまがかかっているはずです。
もちろん結果は出ていて、リンクは1,000本以上だしTwitterでの言及も1,800を超えています。

4. ニュースレター
ニュースレター(メルマガ)を配信します。
トラフィックを集めてコンバージョンに至らせることができます。

リンクが集まるというよりは、読者と関係を作ったうえでメルマガのリンクから直接のアクセスを作り出す感じですね。
僕も毎週月曜日に前の週のブログ記事のまとめをまぐまぐメルマガで配信しています。
サイドバーの右上に登録フォームがあるので、未購読の方は登録しておいてください(無料です)。

5. ソーシャルメディア
ブログ、フォーラム、Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアに参加します。
共通の興味・関心を持った仲間を知ることができます。
カンファレンスやセミナーで講演するとブログであなたのサイトのURLが一緒に紹介されるかもしれません。

今ならTwitterなんかも効果がありそうですね。
講師として講義している時に、ツイートに含まれたあなたのサイトのURLで認知度が高まることがあります。

またソーシャルメディアサイトで、会ったことはないけれど、近しい関係になるユーザーっていますよね。
そういった人たちとコミュニティができあがって、互いを紹介しあう自然な形でのリンク関係も生まれてくることを実体験を通して知っています。

6. ブログ
ブログを運営してその道の権威になります。
企業がブログを運用しない理由は見当たりません。
自分を確立するのにも使え、名刺やプロフィール代わりにもなります。
自分がどうやってインターネットに登場したかのようなリソースになるのもよい方法です。
ハウツーやチュートリアルは、Matt Cutts自身が実践しているユーザーに支持される効果的な手段だそうです。

何かのやり方や手順を詳細に解説した記事は喜ばれますよね。
僕のブログで言ったら、「WWWあり・なしの正規化」や「拡張子.htmlのままPHPを実行する方法」、「Google Analyticsで検索順位を調べるフィルタ設定」が該当しそうです。

ここでMatt Cuttsは、大切なことを補足していました。
自分以外にほとんど誰も書いていないような情報源であれば、ロングテールのアクセスを拾うのにリンクが2、3本あれば十分とのことです。
あなたにとっては当然で簡単なことでも、他の人にとっては未知のことというのがたくさん存在します。
自分が知っているどんな些細なことでも、コンテンツとして公開してみるといいでしょう。
知りたい人が必ずいるはずです。

7. サービス・プロダクト
人々が役立つと感じるサービスやプロダクトを提供します。
無償での配布またはコミュニティでの提供が適切でしょう。
Firefoxアドオンや、Google Chrome 拡張機能、WordPressプラグインが代表例です。

SEO系のツールでリンクを集めている例は日本でもたくさんありますね。

8. サイト構造
コンテンツということではないのですが、リンクしやすいようにサイト構造を整えておくことも大切だとMatt Cutts氏は指摘しています。

それぞれのコンテンツがどこにあるか分かりやすくしておかなければなりません。
いざリンクしようと思ったら、サイトの中のどこに該当ページがあるのか見つけられないなんてことになっては意味がありませんね。

9. ビデオ
Matt Cuttsが最後におススメしたのはビデオです。
伝えやすい手段だし、ユーザーが評価してくれます。
自分でも楽しむことができればいうことなしです。
役立つと一回実感すれば、その後も続くでしょう。


SEOのデメリットとは

SEOのデメリットは、検索結果がコントロールしきれないところにあります。
検索結果を決めるインデックス更新やアルゴリズム更新は年に何度も実施されており、
そのたびに評価されるサイトの指標が変わります。

サイトリンク枠の増強によってブランドが優先されたり、
Twitterが流行した時期にはTwitterが検索結果に反映されたり・・・
その時々で検索結果は大きく変わってきてしまいます。
自サイトに影響があるアルゴリズムが導入されない保証はどこにもありません。

さらに、SEOは効果測定が非常に難しいと言われます。
検索エンジンのアルゴリズムは公開されていないので、自分たちで調査を実施しながら
データを分析してアルゴリズムに即した施策を展開していく必要があります。

SEOの有効的な利用方法

弊社がお薦めしている有効的なSEOの使い道は、「戦える場所で戦うために使う」ことです。
具体的に言うと、「アクセスやコンバージョンが見込めるキーワードをアクセス解析で抽出して
上位表示が容易なキーワードから優先的にSEOを実施していく」となります。
所謂、ロングテールSEOと呼ばれるSEOが弊社のお薦めする有効的なSEOの使い方です。

かといって上位表示難易度が高いビッグワードもブランディングのためには欠かすことができません。
このような難易度の高いキーワードも、後日ご紹介予定のリスティングを使用することで
コストを抑えながらユーザーに訴求していくことができます。


SEOやリスティングはどちらかを使えばいいというものではなく、
最適な使い方を模索しながら相互に補完する形で導入していくことが
ビジネスゴールの近道となるのです。


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